VALORANTを少しの期間真面目にやってゴールド帯踏んだ話

ここ1ヶ月ぐらい、VALORANTを当社比ちょっと頑張って、やっとゴールドに行くことができました。センスある人から見ると正直超余裕なランクなんだろうけど、俺には普通に大変でした……何をやったかと、VALORANTのランクシステムについて思うことを書きます。

背景

  • FPS全般マジ下手。経験も才能も多分ない。でも大会とか配信とか見るの好きで、自分もちょっとやりたい。
  • 今回改めて真面目に取り組む前の適正はシルバー1〜2ぐらいと自覚。
  • もともと上ブレすればシルバー2ぐらいには居られる感じだったので、それに加えて「ランクを上げるためのプレイ」をするようにすればもう少し上に上がってゴールド踏むぐらいはできるのではと判断。

フェーズ1: 光のVALORANT作戦(パーティー人数理論、VC理論他)

https://playvalorant.com/ja-jp/news/dev/ask-valorant-7/

簡単に説明すると、ランクの変動で主に考慮されるのは勝利数と、どれくらいの差を付けて勝利したかです。

シニアプロデューサーがインタビューでこんなことを言っている。つまり、チームをなるべく勝たせる、そしてできれば差をつけて勝てると、良いみたいだ。チームで力を合わせてなるべく勝とう!

1-1. パーティー人数理論

ランクを上げるためには、3人パーティーでキューに入るのが最も得をすると結論づけた。

仕様

  • VALORANTは5人チームのゲーム
  • 5人未満のパーティーで入ると、味方に知らない人が組み込まれる(いわゆる「野良」)
  • 4人パーティーはランクマッチに参加できない
  • 5人パーティーは5人パーティー専用のキューに入り、敵も5人パーティーになる(フルパーティーの略でいわゆる「フルパ」)。

3人パーティーが得をする理由

  • チームにパーティーができるだけ含まれている方が連携できる。
  • 5人パーティーは敵も5人パーティーなので、不利も有利もない。
  • 野良パーティーから成る5人のチームにありえる構成は、1×5, 1×3 + 2, 1 + 2×2, 1×2 + 3, 2 + 3の5通り。
  • 自分が3人パーティーで入ることにより、自分のチームの構成には右の2通りしかあり得なく制限できる一方、敵チームの構成は5通り全部あり得る。

説明している理由は異なるけど、3人パーティーが最も得をする話をしている人は他にも。 https://www.youtube.com/watch?v=8hJKgcNtHNU

1-2. VC理論

上の理論に加え、ゲーム内VC(Voice chat)を使いまくり野良との連携を図りチームを盛り上げることが勝率を引き上げると結論づけた。

考え方

  • フルパと野良の両方を経験して、同じランク帯でもフルパと野良では連携のレベルが全然違うと実感。フルパの方が当然圧倒的に連携が良い。
  • 野良キューは敵も野良キューであり、自分も敵も連携のレベルが低い。
  • それはストレスでもあるが、逆に、お互いレベルの低い野良チーム同士の戦いに、自分側だけほんの少しでも知能を投入できれば、大きな優位性になるのではないか。

やったこと

  • ゲーム内VCを利用するのに積極的な人とパーティーを組んで野良キューに入る。特に発言数が多く雰囲気作りも上手い人だと良い。
  • 盛り上げる。チームメイトの緊張をほぐす。全員がパフォーマンスを出せるようにする。
  • 野良にはセオリーから見ると "やばい" プレイをするプレイヤーが多いが、そういう人を批判するのではなく、なるべく活用できるようにあわせる。
  • 信頼を作りつつ、少しずつIGLをする(IGL: in game leader、作戦指揮)

IGLというと偉そうだが、実際にはそんな大したことは全然できなくて、ほんの少し何か言うだけで大きな効果を発揮すると感じた。配置、エントリーするかローテートするか、アビリティのタイミングと使い方ぐらいとりあえず言って揃えとけば、それだけでかなり勝率に貢献する印象があった。野良パだと基本的には誰もやらないんでね。

1-3. エイム強者用キャラをやめてサポートキャラに徹する

やっぱり一番実感するのがエイムのなさ。やって一番楽しいのはジェットとチェンバーなんですが、ランク上げるために我慢。

  • デュエリストやチェンバーのような攻撃的なキャラはそもそも人気があるので、チームで人材が不足しない。
  • 自分は同ランク帯では相対的にエイムが悪いという自覚もあり、譲ったほうが良い。
  • コントローラーは苦手だし一緒にやってくれる人が得意だったので、自分はイニシエーターを中心にピックすることに。

このランク帯だと、味方にとにかく突っ込むやばい野良デュエリストが来ることが多くて、それをコントローラーとイニシエーターの我々で支援して成功させる、っていうのはかなり効果的だと感じた。

1-4. フェーズ1のアプローチのまとめと結果

まとめると、フェーズ1では、勝率をとにかく高めることを重視し、野良パーティーで引いた味方の力をどれだけ引き出し力を合わせられるかに重点を置いて取り組んだ。

結果

  • 勝率を高めることは、できた。勝率は最高で66%まで行った。
  • これはTrackerGGの統計によると確か全プレイヤーの上位0.3%。外れ値レベルのやばい勝ちまくりプレイヤーになることができた。
  • しかし、ランクを上げることは、できなかった。

なぜ勝率が高くてもランクは上がらないのか?

進むにつれ、勝ってもランクポイントが10しか貰えないのに、負けるとランクポイントが20減る、とういような状態になった。これでは、勝率が66%あっても、ランクが上がらない。

https://playvalorant.com/ja-jp/news/dev/ask-valorant-rank-rating-edition/

ランクが MMR を上回った場合には、MMR に近づけるよう今度はランクが下がりやすくなります。これが、勝利時の RR 獲得量よりも敗北時の RR 喪失量の方が大きくなる原因です。

  • 表示されてるランクに加え、「内部レート」(MMR; match making rating)があり、こっちがより"実力"を示すとRiotは考えている。
  • 内部レートは恐らく、チームの勝ち負けより、個人の撃ち合い戦績により決まっている。
  • ランクは内部レートに収束するように作られている。最初から知ってはいたんだけど、どうやらこの力は想像より強かった

チームをサポートしたり指揮に脳のリソースを使っていると、ただでも弱いのに、撃ち合い戦績は更に落ち込んでいました。例えばK/Dは1を下回っていました。それでも勝率は高かったので、チームへの貢献は大きかったと今でも信じてますし、自分の持つ能力をチームの勝利に結びつけるにはこのスタイルが一番だったと今でも思ってます。

しかし、本当にランクを上げたいと思うと、どうやらこれは駄目みたいでした。つまるところ、チームのためにプレイするのは損!勝率なんて50%でいいから内部レートを上げよう! そういうことみたいです。闇落ちです。嘘つきシニアプロデューサーは地獄に落ちろ。 (冒頭の記事ね)

フェーズ2: 闇のVALORANT作戦(闇落ち&エイム訓練)

上述の通り、光のVALORANT作戦は失敗に終わりました。もう味方とかどうでもいいです。チームの勝ち負けとかどうでもいいです。自分の撃ち合い戦績さえよくすればランクは上がるらしいです。そう、いわゆる「闇のVALORANT」を作り出す闇の大元は、質の悪いプレイヤーではなく、Riot自身だったのだ……実は闇のVALORANTこそが公式に推奨されるVALORANTの姿なのである……

実際に周りでランクが上がっていってる人らのスタッツを見ていっても、何なら勝率は50%少し割ってても、KDが1を有意に超えてて、その結果として勝利時+20、敗北時-10、そんな感じでした。個人的には好かないが、とりあえず一旦ゴールド踏むためにやむを得ずこちらを目指す。

2-1. エイムの仕方を根本から見直す:2段階のエイム→1段階のエイム

撃ち合いといえばやっぱりエイム。自分には実はエイム訓練には苦い思い出があります。というのも、一時期エイム訓練を記録をつけながら一定期間やっていたのですが、びっくりするほど数字が伸びなかったんですよね。「才能無い」という認識は主にここから来てます。全く無意味ということはないと思うんだけど、そこへの時間の投資は極めて非効率だと認識していました。

ただ、今回、改めて自分や他人の動画を見ていて、1つ重要な点に気づくことができ、そこから今回は大きくパフォーマンスを向上させることができました。それは結論から言うと「マウスを速く動かしすぎない」という点でした。

今までやっていたエイムは、簡単に言うと2段階のエイム(※これ自分で作った言葉、なんか用語があるなら知りたい)という感じです。まず大まかにグッと動かして、その後で微修正をする。一応このやり方は自己流というわけでもなく、一応ZETA JUNiOR氏のこういう動画とかを見て学んでそうやってるつもりでした。

https://www.youtube.com/watch?v=ganXJ5Yr1Gk

ただ、自分の周りで上手い人らを見ていると、どちらかというと1段階のエイム(※これも)をしている人が多いことに気づいたんですよね。彼らが意識してるかしてないかはさておき。下の動画で説明されてるようなアプローチだと思います。

https://www.youtube.com/watch?v=6OpbCCtlBVM

今までのエイムの仕方を一旦全部わすれて、すごくゆっくりとした動かし方からこのエイムのアプローチを練習したところ、射撃場などのスコアを上げることができました。しかも、このアプローチなら練習でまだ上げられそうだと感じてます。もっと早く気づいていれば……。

2-2. デバイスを見直す

エイムの仕方を根本から練習しなおすなら、ついでにと、デバイスも一式変えました。

自分の動画を見ていると、自分は微修正(いわゆるマイクロフリック)がかなり下手だなと思いました。そして、小さい的であるヘッドショット一発を狙うこのゲームでは微修正が極めて重要だと考えました。

自分の動画を見ると、微修正してるつもりが全然動いていなかったり、と思ったらかなり行き過ぎたり、という感じでした。これは、静摩擦係数のもう少し低いマウスパッドを選び動き出しに必要な力を抑え、もっと軽いマウスを選び慣性を抑えることで軽減できると考えました。腕の筋力が低いことに関係してるかも。

2-3. マウスの持ち方を見直す:つまみ持ち→つかみ持ち

試行錯誤の結果、マウスの持ち方を、つまみ持ちからつかみ持ちに変えました。また、小指もしっかり触れていることを意識するようにしました。

可動域が大きく減るので、エイム練習系のソフトはこなしにくくなるものが多いんですが、マイクロフリックの精度や、水平方向にマウスを動かす際の安定性(ヘッドラインの維持)が大きく上がったように感じてます。

2-4. 練習する

単純なエイムと実践的なエイムの両方を練習するよう心がけました。KovaaK、射撃場、デスマッチをループしました。VALORANTではAimLabをやる人が多いと思いますが、KovaaKではスコアの成長曲線みたいなグラフが見れたりするのが結構好きで、KovaaKを選択しました。似たメニュー大体あるしね。

あとは、実際のゲーム内の撃ち合いでは相手も動くし自分も動ける、ここが単純なマウス操作の「エイム」との大きな違いでありまた重要なんですよね。下みたいなことも心がけて練習しましたが、この辺はまだ課題を感じます。伸びしろとも言える。

https://www.youtube.com/watch?v=b_-H2FbMRnA

2-5. オーバーレイソフトを活用し味方の能力を把握した上でキャラを選択する

Blitzなどのオーバーレイソフトを導入し、マッチング画面でチームメイトのランクやHS率を見れるようにしました。これ正直ずるいと思うんですが、一応Riot公認のツールらしいです。

チームメイトのスタッツを自分と比較しつつ、ピックの雰囲気も見つつ、良さそうであればエイム強者用キャラも厭わずピックするようにしました。これはチーム勝率にもプラスだったと思います。

2-6. 結果

光のVALORANT作戦が失敗し、ランクシステムに絶望し、ランクマッチを封印し、エイムの全てを見直しKovaaK・射撃場・デスマッチにこもり続けた結果、(シルバー帯内なら)撃ち合いに自信ニキになることができました。

デスマッチでは少し上のランク帯と同じ部屋に入れてもらえるようになり、ぼこされつつも、たまに彼らを抑えて高い順位を取ることもありました。(Tracker GGを使うとデスマッチで当たった敵のランクを見れる。)

ランクマッチを再開してからも、K/Dは1を上回ることがほとんどになり、「勝利時+20、敗北時-10」みたいな、典型的なランクが上がっていく人のポイント推移になりました。後は回数を重ねて、無事にゴールドを踏むことができました。

終わりに

光のVALORANT作戦は失敗に終わった一方、闇のVALORANT作戦は成功し、無事にゴールドを踏むことができました。嬉しい!今まで一緒にやってくれた方々、新ためて本当にありがとうございました!!

「チームを勝たせるための行動」と「ランクを上げるための行動」の乖離

VALORANTっていうゲーム自体は本当に面白いと思います。やっても面白いし、観戦しても本当に面白い。一方で、このランクシステムに存在する、「チームを勝たせるための行動」と「ランクを上げるための行動」の乖離は、個人的にはややストレスです。

上述のような、チームのためになっても個人にはマイナスになり得る行動の他にも、「エコ狩り」のような、チームの勝利にはマイナスだが個人スタッツを上げるのにはプラスになるような行動がこのゲーム内には多く存在しています。俺はエコ狩りする人間がかなり嫌いなんですが、このランクシステムだとエコ狩りは個人の行動としては正当化されるんですよね。最悪。

個人的には、ランクを上げることを最優先の目標に据えたプレイをすることはもういいかなって思ってます。今後もしやるなら、友人らとゲームを「楽しむ」ことを最優先にしたいです。これは手を抜くという意味ではないですよ。真剣にやるからおもろいんだよ。